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退職代行で会社から連絡が来るのは違法?対処法を整理

退職代行を使った後に会社から本人へ連絡が来るケースと対応を中立に整理。弁護士型・労働組合型は窓口一本化が可能、民間型は限界がある理由を、民法627条や弁護士法72条の一次情報をもとにやさしく解説します。

退職代行に依頼したあと、スマホに会社の番号が表示されて、わたしは指が固まってしまったことがあります。「もう代行に任せたはずなのに、どうして本人にかけてくるの」と、心臓がぎゅっと縮む感覚でした。あなたも同じように、着信履歴を見るたびに胃が痛くなっていませんか。

先に結論をお伝えします。退職代行を使ったあとに会社から本人へ直接連絡が来ること自体は、珍しくありません。ただ、その連絡に必ず出なければならない義務はなく、退職の意思は法律上すでに有効に伝わっています。会社からの連絡を一本化できるかどうかは、依頼した代行が弁護士型・労働組合型・民間型のどれかで大きく変わります。ここを知っておくだけで、着信への向き合い方がずいぶん楽になるはずです。

退職代行を使っても会社から連絡が来るのはなぜ?

退職代行に依頼しても、会社が本人へ連絡してくるのは、会社側に「本人の意思を直接確認したい」「貸与品の返却や引き継ぎを伝えたい」という事情があるからです。

退職代行は、あなたの「辞めます」という意思を会社へ伝える窓口です。けれど会社の人事や上司からすると、第三者からの連絡だけで手続きを進めることに不安を感じる人もいます。主な理由を整理します。

  • 本人の退職意思を直接確かめたい
  • 貸与品(PC・制服・社員証など)の返却方法を伝えたい
  • 離職票や源泉徴収票など書類の送付先を確認したい
  • 引き継ぎや残務について話したい
  • 単純に「本人と話せば引き止められる」と考えている

連絡が来たからといって、退職が無効になるわけではありません。あくまで会社側の都合や確認のための行動だと、まずは受け止めてください。

会社からの連絡には必ず出ないといけない?

出る義務はありません。退職の意思を伝えたあとは、連絡に応答しなくても退職の効力に影響しないのが原則です。

労働者には「退職する自由」があり、民法627条1項は、期間の定めのない雇用契約であれば解約の申し入れから2週間で雇用が終了すると定めています。つまり、辞める意思が会社に届いた時点で、退職に向けた手続きは法的に動き始めています。電話に出るかどうかは、あなたが決めてよい範囲です。

ただし、書類の送付先や貸与品の返却など、あなた自身にとって必要なやり取りもあります。すべてを無視するのではなく、代行業者を通すべき内容と、自分で対応してもよい内容を分けて考えると整理しやすくなります。

連絡の内容 基本の対応
退職意思の再確認・引き止め 出なくてよい。代行に一任
貸与品の返却方法 代行を通すか、書面で淡々と対応
離職票・源泉徴収票の送付先 自分の利益に関わるため確認しておく
引き継ぎの要求 義務ではない。代行に相談

退職代行の後に連絡が来たらどう対応すればいい?

まずは慌てず、依頼した退職代行に「会社から連絡が来た」と伝えるのが最初の一歩です。

わたしが調べた限りでは、連絡が来たときの動き方には型があります。自分一人で判断して感情的に応じてしまうと、かえって話がこじれることがあります。落ち着いて次の順番で動くのがおすすめです。

  1. 着信や連絡の内容を記録する(日時・相手・要件をメモ)
  2. その場で電話に出ず、代行業者へ連絡内容を共有する
  3. 代行業者の指示に沿って、対応窓口を一本化する
  4. 自分の利益に関わる書類は送付先を伝えておく
  5. しつこい連絡が続く場合は対応方針を相談する

「退職代行 連絡 来たら」と検索する人の多くは、この最初の判断で迷っています。一人で抱え込まず、依頼先に状況を伝えることを優先してください。

弁護士型・労働組合型・民間型で連絡対応はどう違う?

会社からの連絡を「本人に連絡しないでください」と一本化できるかどうかは、依頼した代行の種類で大きく変わります。

ここが退職代行選びでいちばん大切なところです。同じ「退職代行」でも、できることの範囲が法律で異なります。

種類 退職意思の伝達 窓口一本化の要求 条件交渉(有給・未払いなど)
弁護士型 できる できる できる
労働組合型 できる できる 団体交渉として可能
民間型 できる 伝達にとどまる できない(おそれあり)

弁護士型は、法律にもとづいて代理人として動けるため、「以後の連絡は弁護士へ」と窓口を一本化し、未払い残業代などの交渉まで担えます。労働組合型は、労働組合法にもとづく団体交渉権を使って、会社と条件を話し合えます。

一方で民間型は、あなたの意思を「伝える」ことはできても、会社と交渉したり、法的な代理として連絡対応を引き受けたりすることには限界があります。

民間型の退職代行が連絡対応で限界があるのはなぜ?

民間型が交渉や踏み込んだ連絡対応をすると、弁護士法72条が定める非弁行為(ひべんこうい)にあたるおそれがあるからです。

弁護士法72条は、弁護士や弁護士法人でない者が、報酬を得る目的で法律事務を取り扱うことを原則として禁じています。会社との「交渉」は法律事務にあたると考えられているため、民間業者がここに踏み込むと、この規定に触れる可能性が出てきます。

そのため、民間型の退職代行は次のような立ち位置になります。

  • できること: 退職の意思を会社へ伝える
  • 慎重になるべきこと: 有給消化や退職日の交渉、未払い賃金の請求
  • 注意したいこと: 「交渉もできます」とうたう民間業者

会社が「本人と直接話したい」と強く求めてきたとき、民間型では会社を抑える法的な後ろ盾が弱くなります。連絡を確実に一本化したい、交渉も任せたいなら、弁護士型か労働組合型を検討するのが安心です。

会社からの連絡を無視し続けても大丈夫?

退職の効力という点では、連絡を無視しても退職そのものは進みます。ただし、あなた自身に不利益が出ないよう、必要な連絡だけは押さえておくのが現実的です。

「退職代行 連絡 無視」と検索する人は、もう会社と話したくない気持ちが強いのだと思います。その気持ちはとても自然です。前述のとおり民法627条により、退職の意思が届いていれば手続きは進みます。

それでも、まったく連絡を取らないことで困る場面もあります。

  • 離職票が届かず、失業給付の手続きが遅れる
  • 源泉徴収票が手元になく、確定申告や転職先で困る
  • 私物や貸与品の受け渡しが宙に浮く

こうした書類や物のやり取りは、電話に出る必要はなくても、書面やメールで淡々と対応しておくと後が楽になります。感情的なやり取りは避け、事務的な連絡だけ受け取る姿勢でいいのです。

会社が親や緊急連絡先に連絡してきたら?

会社が親などの緊急連絡先に連絡してきたとしても、退職の効力に変わりはありません。困ったときは依頼先の代行へ相談しましょう。

「退職代行 親に連絡」という不安を抱える人は少なくありません。緊急連絡先は本来、業務上の緊急時のために預けたものです。会社が頻繁に親へ連絡し、退職を思いとどまらせようとするような行為は、行きすぎだと感じる人も多いでしょう。

対応の考え方を整理します。

  • 親には「退職代行を使って手続き中」とあらかじめ伝えておく
  • 会社からの連絡内容を親にも記録してもらう
  • しつこい連絡が続く場合は、弁護士型・労働組合型に相談する

親を巻き込みたくない気持ちは、わたしもよく分かります。事前にひとことだけ家族に共有しておくと、いざというときの動揺がだいぶ和らぎます。

会社から本人に連絡が来たとき記録しておくべきこと

連絡が来たら、感情で反応する前に、まず事実を記録することが大切です。記録は、しつこい連絡や行きすぎた対応への備えになります。

会社からの連絡に振り回されないために、次の項目をメモしておきましょう。

記録項目 内容の例
日時 着信や連絡を受けた日付と時刻
相手 上司・人事など、相手の部署や名前
手段 電話・メール・SMS・親への連絡など
要件 引き止め・書類の話・貸与品の話など
回数 同じ日に何度かかってきたか

この記録があると、依頼先の代行も状況を把握しやすくなります。「言った・言わない」のすれ違いも防げます。あなたが冷静でいるための、ちいさなお守りだと思ってください。

どうしても連絡対応が不安なときの相談先

連絡対応や交渉に不安が残るなら、公的な相談窓口や弁護士に相談する選択肢があります。一人で抱え込まないでください。

退職をめぐるトラブルや、未払い賃金、行きすぎた引き止めなどで困ったときは、次のような窓口があります。

  • 厚生労働省の総合労働相談コーナー(各都道府県の労働局・労働基準監督署内)
  • 法テラス(日本司法支援センター)
  • 弁護士会の法律相談

会社からの連絡が脅すような内容だったり、退職をさせてもらえなかったりする場合は、民間型ではなく弁護士への相談が向いています。費用や対応範囲は窓口ごとに異なるため、まずは無料相談などで状況を話してみると、次の一手が見えてきます。

よくある質問

Q. 退職代行を使ったのに会社から連絡が来るのは違法ですか?
会社が本人へ連絡すること自体は、ただちに違法とはいえません。ただし、退職を妨げるような執拗な連絡や脅しは別問題です。気になる場合は、依頼先の代行や労働相談窓口に相談してください。

Q. 退職代行の後に来た連絡を無視しても退職できますか?
退職の意思が会社へ届いていれば、民法627条にもとづき手続きは進みます。連絡を無視しても退職の効力は基本的に変わりません。ただし離職票など、自分に必要な書類の受け取りだけは押さえておきましょう。

Q. 民間の退職代行でも会社からの連絡を止めてもらえますか?
民間型は退職の意思を伝えることはできますが、会社と交渉して連絡を一本化することには限界があります。踏み込んだ交渉は弁護士法72条の非弁行為にあたるおそれがあるためです。確実に止めたい場合は弁護士型や労働組合型が向いています。

Q. 会社が親に連絡してきたらどうすればいいですか?
退職の効力に影響はありません。あらかじめ家族に「代行を使って手続き中」と伝えておくと安心です。しつこい連絡が続く場合は、依頼先の代行や弁護士に相談しましょう。

Q. 本人に連絡しないよう会社に求めることはできますか?
弁護士型・労働組合型であれば、窓口を代行側に一本化し「本人へ連絡しないでほしい」と求めることができます。民間型は伝達にとどまるため、この点は依頼前に確認しておくと安心です。

まとめ

退職代行を使ったあとに会社から連絡が来ても、退職の意思は法律上すでに有効に伝わっています。連絡に必ず出る義務はなく、慌てて一人で対応する必要もありません。会社からの連絡を一本化できるかどうかは、弁護士型・労働組合型・民間型のどれを選んだかで変わり、民間型は交渉や連絡対応に限界がある点だけ覚えておいてください。連絡が来たらまず記録し、依頼先に共有する。それだけで、あなたの心はずっと軽くなります。

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